Somebody To Rag

8割5分くらい自己満足の為の映画紹介。

フェノミナン

一昨日の晩、夕食を済ませて部屋に戻ると突然の睡魔に襲われまして、日付が変わる直前までだいたい3時間足らずもうたた寝をしていたのですが、その際に見た夢の中でわたくしは確かに、およそ一世紀近くもの間大いなる謎とされてきた問題の答えを掴んでいたのです。

そうです、あのクラムボンの正体についてです!!

宮沢賢治の短編童話「やまなし」の中に登場する謎の存在、クラムボン。
「やまなし」がはじめて発表されてから実に85年を経た今も、クラムボンとは果たしてなんなのか、どのような存在なのか、明確な答えは出されていません。
一説にはアメンボであり、また一説にはカニの吹いた泡であり、さらには光であり、主人公であるカニの兄弟の母蟹のことを指しているという説もあり、挙句の果てには「解釈してはいけない存在である」という説までもあります。
数多くの暇な学者どもお偉い先生方が、現在に至るまでその答えを出すべく研究・討論の歴史を連綿と繋げてきたそのクラムボンの正体について、わたくしは淡い夢の中で、確かに真実を手に入れたのです。

ですが、ああ、なんという悲劇だろうか。
夢から現実へと回帰したその刹那、確かに掴んでいたはずの真実は、覚醒時に生ずる精神の波に飲み込まれ、思考の狭間に崩れ落ち、二度と手の届かぬ記憶の辺土へと消え去ってしまったのです。

ああ、ともすれば、あれはわたしがクラムボンについて確かなことを知りえる、その最初で最後のチャンスだったのではないだろうか?
わたくしの頭蓋骨にすっぽりと収まった灰色の脳細胞のうち、使われていない残りの70%からの、一生にただ一度の贈り物だったのかもしれない。
あるいは、江原啓之なるいと胡散臭き人物がしつこいほどに連呼している、あの守護霊だとか前世の魂だとか、そういう超心霊的な現象がわたくしに囁きかけたのかもしれない。
いや、実際どちらだったのかはもうどうでもいいのだ。
ただ確実にして重要なのは、わたくしがその大いなる真理をヤドランよろしくド忘れしちまったという事実と、その損失は余りにも大きすぎるというこの二点のみなのです。

思えば最近、こういうことがちょっと多すぎる。
例えば読みたい本が出来てからすぐに隣りの部屋の本棚にいく、そのわずかな移動タイムの隙に、自分がとってこようとしていた本がなんだったか失念してしまっていたり、ひどいときには検索したい語句が出来てからグーグル先生にタブを切り返るその一瞬で、何検索しようとしてたか忘れてしまったり・・・

もしかしたらわたくしには、脳とかそっち方面に何かやばい障害とか腫瘍とかそういうのがあるんでしょうか・・・







フェノミナンフェノミナン
(2004/11/17)
ジョン・トラボルタ、キーラ・セジウィック 他

商品詳細を見る


ということで今日は、せっかくだから前回の記事の最後にちょっと名前を出したフェノミナンについて紹介するぜ。

ああ、聞こえる。
前置き関係ねぇじゃん!とか、お前ただクラムボンの話したかっただけだろうが!とかそういう類の声が、聞こえる。


カリフォルニア州にハーモンという町があった。
町民のほとんどが友人同士のように付き合いがある小さな田舎町、その中でも自動車整備工のジョージ・マレー(ジョン・トラボルタ)は、人好きのする人物で皆に親しまれていた。
30も後半に入りなお独身のジョージだったが、現在は二児の母親にして女流家具職人のレイス(キーラ・セジウィック)に思いを寄せている。
どうにかレイスの関心を引こうと彼女の作る椅子を買い続けるジョージだったが、結局は軽くあしらわれ続け、家にはただ椅子だけが増えていく。
そのことについて揶揄されることもあったが、仲間連中共通の行きつけのバーで開かれた彼の37歳の誕生日パーティは盛況で、多くの友人たちが足を運んだ。
だがその夜、夜空の下を歩いていた際に不思議な閃光を浴びたことでジョージの身の上に様々な変化が現れる。
数々の画期的なアイデアを事もなく生み出すひらめき。短期間で大量の書物を読破し、あらゆるスキルを瞬く間に納めて行く頭脳。そして、手を触れずに物を動かしたり、近い未来を予知する超能力をジョージは手に入れる。
町の人間も最初こそそんなジョージをありがたがってはいたが、やがて彼を気味悪く思うようになる。
それまで気の置けない付き合いをしてきた仲間たちから孤立していくジョージ。
だがそれに反して、憧れのレイスとの距離は急速に縮まっていく。


そろそろ告白しちゃいますけど、毎回の更新で何が一番めんどくさいってこのあらすじ部分なんすよね。
映像を言葉に直すのってマジで難しいんだにゃぁと、このブログはじめてから痛感しました。
だからお願い! 映画知ってる人も読み飛ばさないで!

このフェノミナンの見所ですが、やはりまずは我らが尊敬するトラボルタ様のやさしい微笑み。
フェイス/オフ、ブロークンアローと彼が演じるカリスマ的悪役を目の当たりにし、若き日のわたくしに「志士雄に迫る悪はこの人しかいねぇ!」とか思わせたトラボルタ様。
勿論わたくしの中で彼のイメージカラーは艶出しブラック、てっかてかの黒でした。
しかしこのフェノミナンでその印象は変容しました。
人当たりのいいトラボルタ。無邪気なトラボルタ。思いやり溢れるトラボルタ。笑顔の似合うトラボルタ。
エンディングのスタッフロールを眺めていたわたくしの心象映像を現すとすればまさに・・・


kiregi2.jpg


まさにこんな感じっす。

それから前回LEONのラストで少し触れましたが、この映画の代表的挿入歌、エリック・クラプトンの「Change the World」が流れるそのシーンですが、もうほんとにダーティ過ぎるほどの泣かせタイミングです。



この曲がどこでかかるのかは、前回に続いてまた、皆様ご自身の目で確かめていただきたく思います。

それでは、興味を持ってくださった方、是非TUTAYAのサービスデーに出かけてみてください。

テーマ:映画紹介 - ジャンル:映画

  1. 2008/01/20(日) 02:44:42|
  2. 洋画
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  4. | コメント:1
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